2019年から開発を重ねたゲルタイム測定装置の新型機「しずか」の1号機と2号機の2台が、2023年9月に納入されました。
測定対象物がシート状のままでゲルタイム測定が可能になり、デモをご覧になったお客様には画期的な装置と高評価をいただいています。
今までの測定では測定対象を粉体にする必要がありましたが、シートからの粉出し作業が不要で作業環境の改善や時間短縮になります。
また、粉体に出来ずに測定不可とされていた物も測定可能になりました。
◎しずかの特徴
・シート状のものを直接測定 極薄プリプレグの粉出し不要
PCB 用プリプレグ、樹脂被覆銅(RCC)、カーボンプリプレグなどを直接測定できます。
・薄物から厚物まで1 枚で測定
10um 極薄プリプレグから厚みのある不織布まで対応します。
・攪拌トルク法では難しかった粉体& 液体サンプルの測定
高充填フィラー入りサンプル、嫌気性サンプル、ゼリー状サンプルなど幅広く対応します。
・硬化挙動をグラフで可視化
測定した応力から、変化率、粘度、位相差、せん断性率などを計算しグラフ化します。
・流体の粘弾性測定
硬化しないサンプルなど非ニュートン流体のレオロジー測定もできます。
◎「まどか」と「しずか」の名前の由来
「まどか」は、特徴である滑らかな攪拌の回転動作のイメージから、回転で描ける図形の「円」という漢字の日本語読みで、やわらかな印象が感じられるようにひらがなで「まどか」と名付けられました。
ロゴマークは、愛媛県の特産物「みかん」の形を象って、アルファベットの文字は、それぞれが個性的且つ独特の形状になるようにデザイン化しています。
「しずか」は、応力を利用し静かに測定する機能と「まどか」の姉妹機であることから「しずか」と名付けられました。
ロゴマークは、瀬戸内海の静かな海にあるビーチの波打ち際をイメージしたデザインです。