History 第五章 成長期(昭和30年代)
経済成長の波に乗って

鉄筋コンクリートの社宅竣工

青野海運株式会社にとって35年は、記念すべき年となった。鉄筋コンクリート3階建ての社員住宅を建設したのである。当時としては先進的な試みだった。建設したのは戦後から縁の深かった住友建設株式会社で、同社(創業時は別子建設事務所)の斎藤武幸名誉会長は自伝『明治から平成へ』の中でこう書いている。「創業後、第1号受注は忘れもしない。新居浜の青野海運株式会社からの事務所建設の特命工事で、今でも感謝している。」

完成した第1号社宅(新居浜市内 昭和35年5月)

福利厚生施設の双葉荘

同社宅は「庄内アパート」と名付けられ第1棟(12戸)は同年の5月に完成した。続いて第2棟(12戸)は37年3月に、また43年3月には鉄筋4階建て(16戸)が完成し、社員の福利厚生に役立てた。そのほか、33年8月に寮を購入して社員の厚生施設兼食堂とし、事務所と現場社員が一緒に食事をしながらコミュニケーションを図れるようにした。さらに37年7月にはもう1つの寮を購入して、『双葉荘』と名付けて、社員の福利厚生施設とした。

双葉荘
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